ちょっと変わった古銭


古銭は、大きく紙幣と硬貨に分類されます。国内で発行された紙幣は、外国に比べると種類が少ないという事情があり、国内のコレクターからは紙幣番号がゾロ目になっているものや、いわゆるAーA券と呼ばれる紙幣が人気を集めています。また、オリンピックや万博が開かれたことを記念して、記念硬貨が発行されますが、外国では「記念紙幣」が発行されることも珍しくはありません。国家として独立した記念日や、建国記念日などに、記念紙幣が発行されています。ところが、国内ではこういった記念紙幣は発行されたことがないため、コレクションする紙幣の種類が少ないという事情もあるのです。 ちょっと変わった紙幣として、戦時中に発行された軍票があります。軍票とは、戦争のための資金調達のため、政府や軍によって発行される紙幣で、軍用手形や軍用切手と呼ばれることもあります。国内で初めて発行された軍票は、西南戦争のときに西郷隆盛が発行した「西郷札」と呼ばれる軍票です。日露戦争以降になると、ことあるごとに盛んに発行されるようになりました。日清戦争、日露戦争、青島出兵など、その軍票が発行された戦争の種類ごとに分類されています。初めのうちは、明治通宝という政府紙幣のデザインがそのまま採用されていて、縦に長い形状をした紙幣でした。その後、通常の紙幣と同じように、横長の形状のものが一般的となっていきます。 太平洋戦争中には、国内だけでなく、フィリピンやマレー半島でも発行されています。